十二月大歌舞伎(歌舞伎座)

★『華果西遊記』(かかさいゆうき)★ 
2000年12月15日幕見席・18日一等ろ列での観劇

 三蔵法師(笑也さん)・猪八戒(猿弥さん)・沙悟浄(段治郎さん)・孫悟空(右近さん)の一行が、西天竺へ赴く旅の途中に立ち寄った女性ばかりが住む西梁国での話。笑也さんの三蔵法師以外の3人(3匹)のメイクはかなり笑えます(^o^)ハハハ。豚・カッパ・サルだもん。笑也さんの三蔵法師は、美しいお姿でした〜\(^^@)/お坊さん?だからどういうスタイルなんだろう?って想像出来なかったのですが、何でも良くお似合いです(^^)v
 
 猪八戒が勝手に飲んだ和泉の水が実は妊娠する水で、早速妊娠したらしくお腹が痛くなって苦しんでいるところを、孫悟空が腹を切り、血のかたまり(ハンカチ)を取り出し、手品のように消しました(~~)。なかなかお上手でした〜。近くで見ていても分かりませんでした。
 調子に乗って手品を披露し、酒をのんだりしている間に三蔵法師が国の女王の妹(春猿さん)に言い寄られるが、孫悟空は妖怪の匂いがすると怪しむ。
 孫悟空の勘は当たり、女王(笑三郎さん)と妹(春猿さん)は蜘蛛の変化で正体を現し、蜘蛛の糸にからめられて三蔵法師は連れ去られてしまう。猪八戒&沙悟浄は妖怪のような女官達の餌食に(~v~)。この場面も笑いが止まりませんでした〜。普段立役の役者さん達がブサイクなメイクをして、すごみのある声で迫るのです(∩.∩)。
 三蔵法師を助けようと、孫悟空が自分の分身を呼び出すと、舞台上に16人の子供の孫悟空が現れて一緒に踊ります。これも可愛かった(∩.∩)。将来この中から歌舞伎役者になって活躍する子が出るのかなぁ?なんて想像しちゃいました!
 
 孫悟空が蜘蛛の棲み家へ三蔵法師を助けに行くと、姉妹は恐ろしい容姿に変身!!!!! 声も女形の高い声から恐いすごみの効いた迫力ある声に変わっていました。春猿さんの声がすごくいいなぁ〜と思います。女形の可愛い声よりこういう声の方がうまい!!そして、階段上でのエビ反り?みたいなポーズはかなり腹筋がいるわね(∩.∩)と感心・・・・・。

 何度も蜘蛛の糸に絡まれながら、孫悟空が無事に三蔵法師を助け出し、終了!
 笑也さんの三蔵法師が、蜘蛛の精に連れ去られている間、全然登場しなくて寂しかった。もう少しいっぱい出ていて欲しかったなぁ〜。
とりあえず、最初から最後まで笑いの絶えないお話でした。歌舞伎に西遊記の話があるなんて知りませんでした。

★『身替座禅』(みがわりざぜん)★
2000年12月18日一等ろ列で観劇

 山陰右京(猿之助さん)&奥方・玉の井夫婦のお話〜。
 玉の井(團十郎さん)は非常に嫉妬深く右京から片時も離れない。右京は美濃国の宿で酌を取らせた、みめ麗しく心優しい「花子」に会いたくて外出したいが、許されない状態・・・・・。玉の井の團十郎さんは、見るからに恐妻(^◇^;)って風貌で、声もこわ〜〜い!登場のたびに会場から笑いが・・・。團十郎さんが女形もされるなんて知らなかったので、面白かった。
 
 そして、家の中で持仏堂に籠もって座禅をすれば・・・というアイデアを出した、侍女の千枝(門之助さん)&小枝(亀治郎さん)。門之助さんも最近女形が多いなぁ・・・・亀治郎さんは、可愛らしかったです(∩.∩)手もキレイで女の子みたいですが、声がもう少し可愛かったらなぁ〜なんて、偉そうな意見?
 
 とりあえず一晩だけ座禅することになった右京は、玉の井に決して見舞うなと言い、太郎冠者(歌六さん)に無理やり座禅の身替わりを申しつけて座禅衾を被らせ「決して衾を取るな、ものを言うな」と言い出かけていく。この猿之助さんの嬉しそうな顔(∩.∩)。しめしめって感じでホントに嬉しそうでした。
 玉の井は言いつけを守らないで、心配して覗きに来た。そして様子がおかしいので衾をはぎ取ると身替わりだった! 事実を知った玉の井は今度は自分が身替わりになって衾をかぶり、夫の帰りを待つ。
 そこへ、何も知らない右京が、帰ってきて太郎冠者に逢瀬の一部始終を聞かせると・・・・実は怒り狂った玉の井だった(O.O;)(o。o;)。

 猿之助さん&團十郎さんという、大物の顔合わせでとても楽しみにしていたのですが、本当に期待通り面白すぎました(^^ゞ。歌六さんのおどおどした態度もお上手でした〜。もう大満足です!

20世紀の歌舞伎観劇も今回で終了! 21世紀の初観劇は二十一世紀歌舞伎組公演となるよていです(^^)v
とっても楽しみ〜。
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