二十一世紀歌舞伎組公演
『義経千本桜』忠信篇
２００２年１１月１６日（土）　四日市市文化会館

　最近、歌舞伎を見始めた頃と比べると･･･かなり観劇回数も減り･･･情熱も冷め気味だった私です。お金がついていかないわ（泣）というのが、イチバンの理由ですが･････＾＾。

　昨日、四日市市文化会館で二十一世紀歌舞伎組の公演を観てきた感想を････書く前に、今までに見た舞台の自分の観劇記を読み返しました。
未だに歌舞伎初心者な私は･･･え？あれも････え？あのときのも････「義経千本桜」だったんだ!!!!!っていう感じで、その時の舞台を思い出しました。
猿之助十八番の『義経千本桜』って････すっごく長いんですね（笑）
２年前、松竹座で通しで観た以上に、まだ他にもあったとは････（汗）

＜伏見稲荷　鳥居前の場＞（約３５分）

　段治郎さんの義経は･･･背も高いし堂々としてて素敵♪　そして春猿さんの静御前は・・・・奥ゆかしい感じで、段治郎さんとの息もピッタリでした。猿弥さんの忠信は、もちろん始めて見ましたけど･･･とても上手かった！声もいいし！！　最後まで猿弥さんの忠信でのバージョンも見てみたいなぁ・・・と勝手な想像してみたりしました。
ここで、かなりつまらない疑問があるのですが、どんな出し物でも、いつも偉い役柄の人（？）が舞台上に出られたら・・・後ろで椅子（？）が出てきて、腰をかけるじゃないですか？？あれって・・・どうしてなんでしょう？？昔は偉い人にはいつも椅子が差し出されるようになってたんですか？（笑）それとも・・・長い間立っているのが疲れるから・・・？（そんな訳ないか＾＾）。例えば屋敷の中であれば、最初から椅子を置いているとか・・・外なら切り株とかあったりとか・・・そんなんじゃダメな理由・・・・・どなたかこんなバカな疑問に答えてくださ〜〜〜い。

＜吉野山＞（約３５分）

　予習（筋書きをあらかじめ読むこと＾＾）を怠ったので、笑三郎さんの静御前と右近さんの忠信が、どういう心境の中のやり取りなのか詳しくは理解してない状態で、後にならなければ分かりませんでしたが・・・・でもとてもキレイでした。笑三郎さんの落ち着いた仕草も衣装も・・・ウットリさせてくれました♪♪いつ観てもお美しい♪
　途中・・・人形の狐が登場しましたが・・・・おお！操っていらっしゃるのは喜昇さん！！若手さんも色んなことをお勉強しなければならなくて、大変ですね〜〜〜。でも狐の動き上手くて、可愛かったです！
　右近さんは、汗をいっぱいかいて、熱演されていました。狐の笑顔はほんとに可愛い〜。

　　ここで３０分の休憩

＜川連法眼館の場（四の切）＞（約８０分）

　全五段ある千本桜の四段目の切（最後）だから「四の切」・・・・・・うぅ〜ん、そうだったのか！（今さら・・・＾＾）

　キャー♪やっと笑也さんの静御前の登場です！この時を待っていました！　しかし・・・・・館の中なので・・・・舞台の奥過ぎます！３列目ほぼセンター寄りからの観劇だったのですが、前のオジサンの頭が邪魔だし、静御前はちょうど舞台セットの階段の柵と重なって、表情が全然見えないし・・・・・（泣）。かなりイライラしてしまいましたが！でも、なんとか観える位置を探して見つめていました！（３列目でも双眼鏡持って行くべきでした）
　やっぱり笑也さんの静御前がイチバン！　あのパチパチ瞬きする可愛い目元・・・・キュッと締まった口元・・・鼓を打つ姿・・・・どれも本当に可愛い！
ブラボー♪♪笑也さぁ〜〜〜ん♪
　しかしやっぱり主役は右近さんの狐！　かなりすごかったです。私の後ろにいたオジサンもしきりに言っていましたが「口調が猿之助そっくり！」って・・・・。本当にそうですよね。そりゃあ猿之助さんの方が、まだまだ格が違うと思いますが、それでも本当に右近さんも上手い。悔しいことに、階段の裏から狐登場のシーン・・・花道の方から何か声がしたので、そっちを見てしまって瞬間を見れなかったのです（泣）、かなり悔しい！（これまた、後ろのオジサンもしきりに「やられたぁぁぁぁ〜〜」と叫んでいました＾＾）
　スゴイですよね、あっちからもこっちからも登場して、最後には天井（じゃないけど）からまでも登場！！！見ていてとっても楽しくなれるシーンです！何回でも見たいです！！
　筋は、親狐の皮で作られた鼓を欲しがる狐の、かわいそうなお話なんですが、今回は、涙涙・・・ということは無かった（私はです）けど、とっても楽しい３時間でした。あっという間でした。
　最後は、宙乗りの変わりに・・・あんなところにエレベーターが！？････知らなかったので、ちょっと笑えました〜〜〜〜。
　
　大満足でした。
　観劇に対する情熱が・・・・・・再びふつふつと湧いてきた気がする私！！！しかし・・・・お財布の中は・・・・寒過ぎます。今度の観劇はいつになることやら・・・・・？

　後・・・・今まで観てきた地方の巡業公演では、大向こうさんがほとんど全くいない状態で寂しいときがありましたが・・・今回は巡業にしてはかなり多かったです！最前列の端っこで、母親に連れられた少年（６〜７歳ぐらいかな？）が、しきりに「うこん！」と言っていたのにはちょっと笑えました。

　　会場で配られた用紙に、２００４年２月に市川猿之助公演がある予定だ！と書かれていました。かな〜〜〜り嬉しいです！
　こりゃあ、チケット争奪戦は大変そうだ！！今から気合入れてトレーニングかな？（笑）

あ！余談ですが････始まる前に、お友達みなさんと会館の中にあるレストランで夕飯を食べました。私は「ハンバーグ定食」注文したのですが、これが予想外に（笑）鉄板でアツアツのまま出てきて、ジューシーで美味しかったですぅ〜〜〜♪